見ず知らずの人からFXを学んだ話

前回、FXと出会う前〜出会いのアレコレを書きました↓↓

FXとの出会い~保活と詐欺と私~



今回は教えて貰うことが決まったあとの出来事を書いていきます(・∀・)

(「太字」は先生、ただの「」は私です)


FXのことを何も知らない私

あれから数日後…


通話にて。



「初心者って聞いてて大体準備できたんですけど、きりもちさんFXのことどれくらい知ってます?」


「何も分からなくて…」


「どういうのかは?」


「いや全然…」


「よく紹介頼みましたね!笑」


「いやもうこれしかないって思いました!」


「そうなんですね(笑)それじゃあ、詳しい資料用意しますんで。」


「ありがとうございます!」


気になる授業料は…


「今回教えるにあたっての条件なんですけど…」



「(授業料いくらやろ…ドキドキ)」



「まず、お金は貰いません。」




え…?


なんやて…?


タダ…???



「いや…流石タダは…」


「勿論、しっかりお金もらってこっちも仕事としてやった方がお互いのためかとも思いました。でも、今まで人に教えたことない、今後教えるつもりもない、これっきりなので大丈夫です。困ってる人から搾取する趣味もないですし。嫌味に聞こえたら申し訳ないですけど、僕一応お金には困ってないんで。笑」




あぁ神様…

この出会いを与えてくれてありがとう。

こんな出会いは二度とない。

紹介してくれた軽いノリの兄ちゃんもありがとう。



保活が上手くいかなかったのは
このためだったのかもしれないとすら思いました。





提示された条件は?


「自分が教えられることは教えます。ただ、出来ないこともあるので条件説明しますね。」



その内容は

・一切責任は負わない、全て自己責任とする

・教えるのは基礎基本と自分のやり方のみ

・その他自分がやってない事は教えられない

・期間は年内

・調べて積極的に学んでいくこと

・基本的に通話や画面共有で対話

というもの。




先生にメリットないなぁと感じたので
それを伝えてみたところ


「アウトプットすれば自分のためになるんで、それで十分です!」

との回答。




先生…神だった…


私はその場で了承して、
翌日から授業をスタートすることになりました。





専門用語だらけ…まるで呪文


通話をした日の夜に
資料が送られてきました。(仕事が早い!)


見てみると、
FXとは?どうやって利益が生まれるのか?
という基礎の基礎から作ってくださっていました。

そして、資料と共に

「自分じゃもう当たり前になっていて初心者の頃の気持ちを思い出せないので、分かりにくい所あったら言ってください。」


というメッセージまで。




先生、神…泣(2回目)



授業で教えて貰う前に資料を読み込んどこ!

よおおし!頑張るぞぉーーーー\(\(^o^)/



と意気込んだのも束の間
資料を開いた瞬間、固まりました。


目の前に広がる専門用語の数!


こ、これは…
用語の意味が分からないと理解できないやつ(;´∀`)



困った私は、専門用語を全部ノートに書き出し
意味を調べていくことにしました。





しかし、
意味を調べるとその説明の中にまた専門用語が出現。


また専門用語


これも専門用語


こっちも、そっちも…



調べているうちに
「あれ?私もともと何調べてたっけ?」
となる始末。




先生に苦闘していることを連絡すると

「芋づる式に出てくるんですよね。とりあえず今は軽くでOK!実際に取引していったりすると理解できますから。これから都度説明していくんで安心してください!」

とのお返事が。




だからって甘えてしまうのもなんか違う気がして、
調べられる所まで調べて次の日を迎えました。





急に不安が襲ってくる

ついにやって来たオンライン授業当日。


いつも通り旦那を送り出して、
娘の登園準備・送迎・息子の食事や着替えを済ませる。


バタバタしているのはいつものこと。
でも、その日はソワソワも加わって
用意が終わっても全く落ち着かない。汗




直前になって一気に不安が襲ってきました。


息子が泣かないか

途中で機嫌悪くなったらどうしようか

子供達が寝てからの方が良かったのかも

無事終わるだろうか

本当に大丈夫だろうか

結局詐欺だったなんてことになったら…



そんなことを考える私を横目に
満面の笑みでハイハインを両手に握りしめブン回す息子。
(水分含んだハイハインて服に付いたら大惨事よね)



…なんか大丈夫な気がしてきた。


根拠のない自信を胸に初めて授業に挑みました。





オンライン授業開始

約束の時間がやってきました。



着信音が鳴って電話に出る。


「今日からよろしくお願いします!」


「いやいや、そんな気を張らなくていいですよ(笑)偉い人間でもなんでもないんで、気楽にいきましょ!」



謙虚すぎるよ先生ぇー!



なんかさ、
成功してる人って謙虚な人が多いよね。

余裕があるからなんかね?


おっと話が逸れた。




すぐに画面共有をして進めていきます。

・口座開設

・MT4インストール

・操作方法

・スマホアプリのダウンロード

・資料解説



一通り済ませて2時間ぐらいだったかな?

息子がご機嫌だったのもあってスムーズでした。





繰り返し、繰り返し、繰り返し

それからほぼ毎日画面共有をして、
チャート画面に考え方を書き込んでくれたり
図を描いてくれたりしながら
何度も基礎を教えてくれる先生。


基礎がある程度頭に入ってきたら
先生の手法を教えて貰って
同じやり方でシナリオ構築の練習。


自分のシナリオを動画に撮って、送って
先生の回答動画を見て…

その繰り返し。



ちなみに私、
この時点で何もピンと来てないし全然分かってません(笑)


シナリオ構築も
先生の回答動画をみて見様見真似でやってるだけで、
何が良くて何がダメなのかとか全然分かってない(;´∀`)


学校の勉強でいうと、
理屈とかどの場面で使えるか判断できないけど
ひとまず公式丸暗記する、みたいな。
(典型的な勉強できないタイプの人間)




次第に毎日こんなポンコツと向き合ってくれている先生に
申し訳なくなってきます。


先生曰く
「何時間も何日も、下手したら何年も相場と向き合ってやっと腑に落ちることもある。今の段階で飲み込めてたら超人だから!」
とのこと。


気合を入れなおして、とにかく今やるべき事=シナリオ構築に集中することにしました。





リアル口座始動の指示

オンライン授業を開始してから3ヵ月ぐらい経った頃。


「いつまでもシナリオ構築だけやっててもアレなんで、次いきましょうか!」

という連絡が。



次のステップは、シナリオ構築した通りにエントリー。

まだ何ひとつピンと来てなくて真似だけでやってる状態。

そんな状態でやっても…と、迷いました。



しかも先生、
「じゃあ実際に入金してみましょう!」
なんて言い出しました。



育休中でお金もカツカツな私は恐る恐る
「デモじゃダメですか?実際に入金した方がいいです?」
と聞いてみます。



するとこんな答えが返ってきました。


「デモもいいんですけど、実際にお金が掛かってる状態とそうじゃない状態だとメンタルが全然違うんです。いくらデモで勝ってても現金が掛かってくると勝てなくなる人もいます。自分がそうだったんですけど(笑)なので、最小ロットでOKなんで一度実際にやってみたらいいと思います。」



先生の実体験を踏まえてベストな方法を言ってくれてる。

ここでデモで押し通すのも悪いし、
経験者の教えに従うことにしました。





入金前の有り得ない出来事

「入金のやり方は大丈夫そうですか?」


「この前教えていただいたんで、メモ見ながらやってみます!」


「了解です!じゃあ、今からとりあえず3万送るんで、それ入金してもらt…」


「え⁉ 3万⁉ どういうことですか⁉」


「え?いや…これだけあれば契約期間中はいけると思ったんですが…少ないですかね?」


「いやいや!そうじゃなくて!!なんで先生がお金を出すんですか!?汗」


「えっと、これはあくまでも僕の憶測なんで気を悪くしないで欲しいんですけど、副業始めたいとかFX始めたいとか思う方って基本お金に困ってる人だと思ってるんですよね。で、ネットとはいえ縁があってこうして繋がって一緒にFXを学んでる最中な訳じゃないですか。学んでるっていうのはきりもちさんだけじゃなく、僕も一緒なんですよ。後にも先にもこうして人に教える機会は最後だと思ってるけど、だからって適当にはしたくないし僕もどうしたら理解して貰えるか、どうしたら稼げるようになって貰えるのか真剣に考えてて。そうやって互いに真剣に取り組んでる中で成長できる可能性がある。なのにお金がないからって理由でそれが閉ざされるようなことはしたくないんですよね。僕が教えたこともきりもちさんが努力したことも無駄になると、何というか、やるせない気持ちになるんで…。お金がないって言って子供に習い事辞めさせたりしたくないじゃないですか?それと同じです!笑」



小学生の頃、
お金がないという理由で当時大好きだったピアノのレッスンを辞めたことがある。


お小遣いはないし、自転車で行ける距離でもない。


自分じゃどうにもできない悲しさと悔しさでいっぱいで
ヤケになった私は毎日ピアノを弾き続けた。


意地になって続けた結果
学校のイベントでピアノ担当になることはできたけど、
後から習い始めた友達の方がどんどん上手くなって
子供ながらに「世の中金か~」なんて思ったこともあった。


ああいう思いをさせないようにって思ってくれてるんだ…


そこまで考えてくれてるなんて





やっぱ神!(n回目)




「この前アカウント作ったビットウォレットで送金しますね~。」


「ありがとうございます!」


「これで買い物とかしないでくださいよ?笑」


「絶対しません!そんなことできませんって!」





そんなこんなで、まさかの3万円出して貰ってリアル口座に投入となりました。





リアルトレード開始

毎朝シナリオ構築をして、録画した動画を提出。

その後シナリオ通りの展開になったらエントリー、
損切りと利確の根拠もあわせて記録して提出。

メッセージのやり取りや通話、
動画で添削やアドバイスを受ける。



そんな日々が続きました。



2ヶ月ほど経った頃からプラスになることが増えて、
GOLDで100pips以上取れる日もチラホラ…



先生から
「僕のやり方を忠実に再現してくれてる」
というお言葉をいただくようになりました。




この時の私、





「これいけんじゃね(・∀・)?ウハハハハ」



…なーんて思ってしまいます。(笑)





突然のオンライン授業終了

FXを学びはじめてから8ヵ月経った頃、
先生とこんな会話になりました。



「いやー実はもう教えることがないんですよねぇ…」


「そうなんですか!?」


「基礎基本と僕のやり方を教えて、再現もできてる。あとは自分との戦いなんで卒業でもいいかも。」


「そう言っていただけるのは嬉しいんですけど、まだしっくりきた感じがないんですよね。」


「しっくりくるとか、自信がつくとかは僕未だにないですよ?相場は誰にも分からない、絶対なんかない、その中で確率が高いと思う方向にエントリーするだけなんで負けるときは負けますし。」




専業トレーダーになって5年経つ先生でも自信がない。


いつも冷静に俯瞰して物事を見ていて
淡々とトレードを繰り返して
利益を得て
お金にも時間にも余裕を感じられる。


だから、
勝手に自分に自信がある人なんだと思ってた。


今までのトレーダーに対するイメージが
180度変わりました。





ここから更に会話は続くのですが
私の発言を書くと大変なので、先生の言葉だけ残します。




「考えられるリスクは徹底して避けたり、ルールを守るってところで言えば自信あります。

でもこれって最初からできる人はいないと思うんです。

人間は欲深くて自分が可愛い生きものなんで守れないのが普通、それを律していくのがトレーダーの仕事じゃないかなって思います。

全て日々の積み重ね。
毎日相場と向き合って試行錯誤して、反省と改善の繰り返しです。

情報を取り入れては取捨選択して削ぎ落として、
悩んだり迷ったりしながら考え続けて
何度も何度も練習して自分のやり方を確立させていく。

泥臭くて面倒くさい道ですけど、トレーダーは技術職です。

靴職人を目指して数ヶ月で立派な靴を作って稼げるか?

違いますよね?

こんなこと意味あるかって思っちゃうような雑用をやって、誰もが面倒くさいと嫌がることを何年も繰り返して身体で覚える。

理解を深める。

トレーダーも靴職人も料理人も大工も同じです。



料理で例えると、材料で塩とか砂糖とか書いてあるけど、塩は塩でも種類がたくさんありますよね?

きっと全部味が違うと思うんです。

家庭によって使ってるものが違うんで、同じレシピで作ったとしても料理名は一緒でも厳密には味がそれぞれ違ってくる。

更にそれを食べる人もまた好みや体調が違ったりするから、レシピ通りに作ってみたらしょっぱくて合わなかったな、じゃあ次はレシピに書いてある塩の量より少し減らしてみよう!とか、ダイエットしてるから砂糖は減らしておこう!とか、そうやって自分に合うように変化させていって家庭の味になる…みたいな事と同じ感覚かなと思います。

しかも自分の中でこれをこう使うとしょっぱくなるって理由が理解できてると、今日は塩気のあるものが食べたいなぁって思ったら塩を多めに入れればいいって分かりますよね。

他にもトマト味がいいならケチャップ、お好み焼き風にしたいならオタフクソースとか、調味料の味や特徴を知っておくと、コレとコレ組み合わせたらこんな味になりそうって大体予測できたりするじゃないですか。

トレードも、同じトレンドフォローでも見てる時間足やラインの引き方が違ったり、同じインジケーター出しても設定が違ったり。

そういうひとつひとつを試して理解して、自分にはコレがやりやすいかもって感じたものを繰り返し微調整しながらやっていってモノにしていく。

そんな感覚です。


きりもちさんの場合、今は僕のやり方しか知らないじゃないですか。

あくまでも僕のやり方は僕自身に合っていると思ったからこのやり方でやってるだけで、思考も経験も環境も性格も何もかもが違う他人がやった時に同じ結果になるかと言われたら疑問が残ります。

現時点では僕がいるから規律が守れている部分も多少なりともあるかなって感じてるんですけど、FXは全て自己責任の仕事なので、誰かに依存して成り立ってるような状況じゃ意味がなくて。

だって人間なんていつ命が尽きるか分からないじゃないですか。

もし明日突然僕がこの世からいなくなったら…

そうなっても、
きりもちさんが今の結果を何年も出し続けて稼げてたら万々歳ですけど、そうじゃなかった時のことを考えちゃうんですよね。

何故なら僕がそうだったんですよ。

実は僕も教わった人がいて、
途中まできりもちさんと同じように学んでたんです

でもいきなり連絡が取れなくなって、人から監視されなくなったことで規律が守れなくなって勝てなくなりました。

そこから1人で学んでいって、やっと今の場所。

ちなみに、最初に教わったやり方と今のやり方は全然違いますよ。



勝ち続けるためには成長し続ける必要がある。

それには人から言われたことだけをしててもダメですよね。

自分で考える力や気付く力がないと対応力に欠ける。

成長の反対は停滞じゃなく衰退なので、日々技術を磨いてるトレーダーがウヨウヨいる相場の世界だとあっという間に落ちていきます。

きりもちさんにはまだまだ技術を磨くことができる伸びしろがあります。

このまま僕のもとで同じトレードを続けてても勿体ない、この時間を長くとることで逆にきりもちさんの成長の機会を奪ってる、そう思えるんですよね。

もしかしたら、きりもちさんの言う自信がないっていうのは、自分で試行錯誤した経験がないからってのも理由のひとつかもしれません。

せっかくFXをはじめたなら長く生き残り続けて欲しいので、可愛い子には旅をさせよじゃないですけど、この辺で是非いろんなやり方や考え方に目を向けてみて欲しいです。」






そうだよね、って思うことばかり。
私よりも私の将来のことを考えてくれてることが伝わってきた。



こうして、この日で卒業
授業は終了となりました<(_ _*)>





おわりに


かなーーーーーり長くなってしまいましたが、
先生とのやり取りはここまでになります(・∀・)



当時のメモ見たり思い出したりしながら書いてたら
なんか懐かしくなっちゃったな。

こんな出会い二度とないし、有り得ない話過ぎて未だにびっくりする。


くれぐれも「ワンチャンお金くれる人いるんじゃね?」的なノリで物乞いを狙ったりSNSで講師を求めませんよう…


お金配り含め、甘い話は99%詐欺ですので!!!(圧)




それにしても、先生は大事なこと沢山伝えてくれてたね。

それなのに…なんでこうなったのか…(遠い目)


知ってる と 分かってる
全然違う(´-ω-`)






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